F-2戦闘機をつくる《第21号》組立編
新章:機首の組み立てへ
皆さんこんにちは!がっちです。
今号からは新しいセクション、機首の組み立てが始まりますね。
私の進行状況が遅滞ぎみなのもあって、もっと後の号まで組み立てが進んでおられる方のレビューなどを拝見させて頂いているのですが、レドームやエアインテークなど、少々問題があるようなことも目にしていますので、その辺をどう対処するか考えつつ組み立てを進めて行きたいと思います。
今後とも引き続きよろしくお願い致します!
開封の儀
先程も触れました、問題のレドームが早速の登場です。
何がどう問題なのかは、今後明らかになるかと思います。
今回使用するツール
- ドライバー
- 瞬間接着剤
工程としてはとてもシンプルなので、使用するツールはこの2つとなります。
組み立て
<公式組み立てガイド>
事前準備(1⃣点灯テストを行う)
紙面では「1⃣点灯テストを行う」として書かれていますが、主翼の翼端にある航空灯と編隊灯について左右それぞれで点灯テストを行います。
この目的は組立工程でLEDケーブルが断線していないかを確認することにあると思うのですが、それならばそれぞれ組み立てた直後に点灯テストをしておけば良かったのでは?とも思ってしまいますが…ともかく、点灯出来ていればOKですね。
2⃣機種を組み立てる
工程①
「21-2 レドームジョイント」に空いている2つの穴に「21-3ジョイントピン」2つを組み込みます。
紙面では「はめ込みが緩い場合は万能接着剤で接着する」旨が書いてありますが、このジョイントピンはレドームと機種側とネオジム磁石で固定する為の留具の役割を果たします。つまり力が加わる部分ですので必ず接着するべきですし、手持ちの万能接着剤では接着力に不安が残る場合には瞬間接着剤を用いて接着した方が良いでしょう。
(紙面の説明が不足&雑過ぎますよね…)
工程②
「21-1 レドーム」に工程①で組み立てたジョイントを組み込みます。
こちらも工程①と同じく力が加わる部分になりますので、強力な瞬間接着剤で接着することをお勧めします。
工程③
合金製の「21-4 レドームジョイント2」を樹脂製の「21-5 レドームジョイント3」のダボ穴に差し込みます。
工程④
工程③で組み立てた部品を「21-6 レドームジョイント4」で挟み込み、ジョイント(ヒンジ)部分が組み上がります。
ここで後述の「Column」で解説している強度的問題が生じますので、私は少しでも強度を確保するために、「21-5 レドームジョイント3」と「21-6 レドームジョイント4」が触れる部分にのみ瞬間接着剤を塗布して接着しました。
(同じ手法で接着する場合には、くれぐれも「21-4 レドームジョイント2」も一緒に接着してしまわないよう注意して下さい)
前述のレドームの固定不良問題があると知った時、実際に組み立ててみるまでは合金製のレドームの重量に問題の原因があるのだと思い込んで居たのですが、実際はレドームそのものよりも、むしろこのヒンジにこそ問題があるのだと理解しました。
あまりにもヒンジが細い上に樹脂製であり、さらにそれを機種の上側パーツに組み付けて釣っている状態になることから、事実上樹脂製の「21-5 レドームジョイント3」がジョイントから先のレドーム部分の総重量を支えているような状況になり、その重みで樹脂が歪むことからガタつきが発生しているようです。
これはレドームを樹脂製の軽いものに変えることでネオジム磁石で支えられるようになるので、固定不良は多少の改善が見られるかも知れませんが、開閉時のガタつきはヒンジの強度不足に依るものなので、根本的な解決にはなりません。
これ…ちょっとでも材料力学を理解していれば予見出来ていた事象なのでは?
この商品、素人が設計していたとでも言うのでしょうかね?ちょっと酷すぎます。明らかに設計不備による構造的欠陥なので、クレームと言うか改善要望を投げた方が良さそうですね。
詳しい問い合わせの仕方は「《番外編8》パーツ請求について」にて紹介させて頂いているので、そちらを参考に以下の主旨を伝えてみると良いかも知れません。
『「F-2戦闘機をつくる」21号の組み立てにて、構造上「21-5 レドームジョイント3」にレドームから先のパーツ重量が掛かった上で更にヒンジ開閉動作を行うことになるが、樹脂製の同パーツは明らかに強度不足で、その重さを支えきれずにパーツが歪むことから固定不良及び開閉動作にガタツキを生じさせている。これは設計不備による構造的欠陥であると考えるので、同パーツを合金製など強度が保てるものに差し替え、レドームについても樹脂製に変更してヒンジに掛かる重量を軽くする必要性を感じるので、検討して頂きたい。』
指摘が複数集まれば、デアゴスティーニさんが改善に動いて頂ける可能性が高まるかと思いますので、納得出来ないと思われる方はご検討のほど宜しくお願い致します。
(どう言うつもりでそのような動作仕様になっているのかは知りませんが)
ですので、予めメモ帳(テキストエディタ)や、メールの下書きなどで問い合わせ内容を書き記してから、それをコピー&ペーストする形で問い合わせを進めた方が良いでしょう。
この問い合わせフォーム動作について私も過去に一度、「動作がおかしいんじゃないのか?問い合わせをさせたくないのか?」と言う問い合わせを投げていますが、スルーされている状況です。(確信犯なのでしょうか?)
この点も納得できなければ別件で問い合わせても良いかも知れませんね。
工程⑤
第7号で組み立てた機種部分に工程④で組み立てたジョイントをDMネジで組み付けます。
ここも、ただでさえジョイント部分で細い樹脂製パーツ1本で重量を支えていると言う絶望的構造をしているのに、更にそれを上側の機種パーツへビス1本で留めて釣ると言う文物理法則(材料力学)を無視した構造になっているので、無駄な抵抗だとわかってはいるものの、せめてもの抵抗としてビス両側のダボ穴にも瞬間接着剤を塗布して固定強度を少しでも稼ぐことにします。
完成!
第21号の工程が完了し、右主翼パーツを組み合わせるとこのような形になります。
大きな不安要素が残る形となってしまいましたが、とりあえずはデアゴスティーニさんの対応(反応)を待つことにしたいと思います。
進展がありましたら、また記事もしくはTwitterにてご報告させて頂きますので、しばらくお待ち下さい。
次回予告
次回は、第21号の組み立てをご紹介したいと思いますので、お楽しみに!