Gacchi’s WORKSHOP

Let's create some fun.

F-2戦闘機をつくる《第25号》組立編

空気を取り込めないエアインテイク

 皆さんこんにちは!がっちです。

 機体下部の組み立て第2回の今回は、主にエアインテーク部分の組み立てが中心となります。

 この部分の組み立てに関しましても、先行して製作されている方々から問題が指摘されている箇所なので、どう誤魔化す上手く処理するかを相当悩みましたが、私なりの手法を見つけましたのでご紹介させて頂きたいと思います。

 第25号と言うことは全100号のうち、1/4を消化する節目でもありますので、張り切って作って行きましょう!

開封の儀

第25号の冊子と付属パーツ

 今号はエアインテーク部の樹脂パーツに加え、航空灯に用いる電飾パーツが付属しているので、ちょっと豪華な感じがしますね。

今回使用するツール

  • ABS接着剤
  • ヤスリ
  • スミ入れセット(塗料、エナメル溶剤、綿棒、ティッシュ

 今回は樹脂パーツの接着に使用するABS接着剤と、同じく樹脂パーツのバリ・ゲート処理の為のヤスリ、スミ入れ用のセットを使用します。

組み立て

<組み立てガイド>

事前準備

 今回は航空灯に用いるLEDがありますので、まずは点灯テストをして動作不良がないことを確認しましょう。

 その後、樹脂パーツのバリやゲート跡にヤスリがけをします。

 特に下の写真で示す「25-1 エアインテイク1」のゲート跡は工程③における接着工程に思いっきり影響しますので、きちんと処理しておく必要があります。

なぜクリアランスに影響する位置にゲート跡を持ってきた…

2⃣エアインテイクを組み立てる

工程①

 「25-4 エアインテイク4」をランナーから切り離し、組み立てガイドに書かれているように突起がない側を「25-2 エアインテイク2」に差し込みます。

工程②

 「25-3 エアインテイク3」を工程②で組み立てたパーツに組み付けます、が…

これでは「エアインテイク」ではなくて「エアバッグ」ですね。
※分かり易いように「25-2 エアインテイク2」を取り外した状態で撮影しています。

 「エアインテイク」と言うものはエンジンへの吸気を行うためのものなのに、このエアインテイクは後部が開口されていない袋状になっています。これではこれでは「エアインテイク」ではなくて「エアバッグ」ですね。

 おそらくはエアインテイク後部にランディングギアの可動ギミックを設けるための苦肉の策としてこのような構造にせざるを得なかったのだろうとは思うのですが、「真っ白な袋状パーツにするだけ」と言う暴挙に出たことは全く理解出来ません。

 この商品の総額と、対象年齢を忘れてしまったのでしょうか?

<番外工程:エアインテイクらしく仕上げる>

 流石にこの「玩具的解釈」を放置するのは自身の美意識が許さないので、少しでもエアインテイク然としたものに近付ける為に色々検討してみた結果、ハセガワさんから発売している「トライツール トップシェード フィニッシュ(スモーク )」を使用して擬似的に開口しているように見せることがベターであると判断しました。

 こちらの商品、本来はカーモデルのフロントウィンドウのトップシェード(窓ガラスの上部に施されたスモークのグラデーション)を再現するための極薄シールなのですが、これをエアインテイクの奥に貼ればそれっぽく見えるのでは?と思って試してみた次第です。

セガワのトライツール フィニッシュのセット

 トライツールフィニッシュ(シール)と一緒に購入したものは専用の軟化剤で、シールの曲面への追従性を高めるものです。今回貼り付ける箇所が曲面なので念のため購入して使用しましたが、ぴったり貼ることが出来て高い効果があったように感じました。

 そして、貼り付けた結果がこちら。

あくまで疑似ではあるのですが、「開口してそう」に見えるのではないでしょうか?

 予想していたよりも、かなり「開口してそう」に見えるようになりました。

 ただ…両サイドの併せ目に隙間が出来ていて、この後に取り付けるLEDの光がここから漏れる恐れがあるのと、見栄え的にも大変よろしくないので合わせ目を埋めてしまいましょう。

併せ目消しにはお手軽なガンダムマーカーを使います。

 お手軽に処理する為に私は隠蔽力の高い「ガンダムマーカーEX ニューホワイト」を使用してみました。塗料皿に少し多めにインクを出し、それを筆を使って合わせ目に流し込むように、「塗る」と言うより「置く」ようにしてやるとこうなります。

両サイドの併せ目にガンダムマーカーを流し込むように塗ることで目立たなくなりました。

 もっと目立たなくしたい場合は、より粘度と隠蔽力の高いアクリル絵の具を塗り付けるのも良いかも知れません。

工程③

 工程②で組み立てたパーツに「25-1 エアインテイク1」を接着します。

3⃣LEDを取り付ける

工程①

 これまでの光ファイバー部品と同様に、「25-9 光ファイバー」に取り付けられている留め具から先に飛び出した光ファイバーをニッパーでカットし、「25-8 光ファイバー基部」に通します。

工程②

 工程①で組み立てたパーツに「25-7 LEDライト(赤)」を差し込みます。

工程③

 工程②で組み立てたパーツのうち「25-8 光ファイバー基部」部分をエアインテイク部品に接着し、組み立てガイドを参考に光ファイバーを所定の位置に通します。

工程④

 工程③で組み立てたパーツから外に出した光ファイバーを長さ4mmの位置でカットします。

工程⑤

 「25-6 航空灯パーツ2」をランナーから切り離し、「25-5 航空灯パーツ1」に接着します。極小のパーツなので、接着剤を付けすぎないよう気をつけて下さい。

 また、「25-5 航空灯パーツ1」の接着位置はバリがある場合がありますので、接着前によく確認して処理しておきましょう。

工程⑥

工程④で組み立てたエアインテイクパーツに工程⑤で組み立てた航空灯パーツを接着します。その際、光ファイバーの先端を航空灯パーツに通ります。

完成!

 第25号の工程が完了すると、このような形になります。

F-2のアイコニックな部位がまた一つ出来て来ました。

 このエアインテイクはF-2の特徴が色濃く出ている部位なので気分が盛り上がりますね。

次回予告

 次回は、第26号の組み立てをご紹介したいと思いますので、お楽しみに!