Gacchi’s WORKSHOP

Let's create some fun.

F-2戦闘機をつくる《第2号》組立編

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我々は3週間待ったのだ!

 皆さんこんにちは!がっちです。

 創刊号のご紹介をしてから色んなツールの紹介をさせて頂きつつ第2号&第3号が届くまで間をつないで来たわけですが、永かった3週間がようやく終わりを告げました。

 とは言ってもそれは決して苦痛の時間だったわけではなく、妄想を膨らませながら過ごした楽しい時間なのでした。しかもここ数年味わっていなかったレベルの「楽しみ」だったように思います。

 …と言うわけで十分な充電期間を頂いて、今回も張り切って作って行きたいと思いますので、どうか最後までお付き合い下さい!

開封の儀

 開封の前に外観のご紹介。
 創刊号よりほんのちょっと薄くなった外箱です。まだしばらくは、この形で提供されるのかな?

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創刊号よりちょっと薄くなりました。

 サクッと冊子を取り外し、部品が入ったブリスターケースを取り出します。

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冊子と部品が入ったブリスターケース。

 創刊号に引き続き、コクピットパイロットシート周りの部品が入っていることが分かりますね。特徴的なキャノピーパーツも確認出来ます。

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「組み立てシリーズお役立ち情報」

 パッケージ内には「組み立てシリーズお役立ち情報」なる案内が封入されていました。「Part1 パーツトレイ(ブリスター)を開けよう」の内容からして「F-2戦闘機をつくる」のパッケージ仕様と違っていて「おや?」っとなってしまいますが、以降は結構ためになる情報が掲載されています。

 これ、初心者さんのためには創刊号に付けてあげた方が良かったんじゃないかなぁ、と思ったり思わなかったり。

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パーツを並べてみます。

今回仕様するツール

  • ドライバー
  • ニッパー
  • 棒ヤスリ
  • ピンセット
  • ABS接着剤

組み立て

 今回も全編を通して…と言うか、そもそもデアゴスティーニさんのパートワークマガジンは基本的に組み付けが緩いのは周知の事実なので、最初のうちに「そう云うものだ」と割り切ってABS接着剤を用いて接着してしまいましょう。

<公式組み立てガイド>

パイロットシートを組み立てる

 まず最初に、各樹脂パーツを確認してみるとゲート跡やパーティングライン、バリが結構あるので、これをヤスリで処理していきます。特に「2-2a キャノピーフレーム」はご覧の通り酷い有様です。

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キャノピーフレームのゲート処理が粗いです。

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ヤスリで処理し、出来るだけ粗が目立たないようにします。

 「2-12 シート2」をランナーから切り離す位置については裏面を見て頂くと分かるのですが、段差になっている位置で切り離すとちょうど良さそうです。切り口はヤスリで綺麗に整えましょう。

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ランナーから切り離す位置は背面の段差を参考にしましょう。

 パイロットシートのヘッドレスト脇に「2-14 シート左」と「2-15 シート右」をはめ込む工程では、左右ともよく似た形状で間違えやすいので、まず左のパーツを接着してから、右のパーツをランナーから外すようにすると良いでしょう。

 この工程は特に差し込み穴が緩いので、左右で角度が違ってしまわないよう、左右のバランスを見ながら接着位置を調整する必要があります。

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ピントが合ってなくて分かりにくいですが、こんなに隙間があります。

コクピットを組み立てる

 次は「2-19 HUDパーツ」も「2-3 HUD」をはめ込む溝が浅くて「2-3」を無理にはめ込むと「2-19」が歪んでしまうので、スジ彫り用の工具(ラインチゼルなどスジ彫りカーバイト)や棒ヤスリなどで、溝を深く掘り起こしてやります。

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HUDを差し込むための溝を掘り起こしてやります。

 「2-3 HUD」を差し込んだ時に「2-19 HUDパーツ」が歪むことなく、すんなり奥まで差し込めれば問題ないかと思います。

 続いて「2-5 コクピットパーツ2」に開いている「2-3 HUD」を差し込む為の穴の幅が狭すぎて上手くハマらないので、棒ヤスリを使って穴を広げてやります。

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HUDを差し込む穴の幅が狭すぎます。

 今回、HUDを「2-5 コクピットパーツ2」に取り付けてから、それを「2-1 コクピットパーツ1」に取り付ける手順になっていますが、これは明らかにおかしいですよね。

 「2-1」に「2-5」とビス止めする際に、HUDに指の荷重がかかって取れてしまうのが容易に予想出来ると思うんですが、何故この手順なのでしょうね。
サッパリ理解出来ないので、HUD関連の工程はここで一旦ストップしておきます。

⚠ Attention
 ここでHUDを取り付けると言う方は、組み立てガイドに「少量の瞬間接着剤を流し込むようにして接着しましょう」とトチ狂ったことが書かれていますが、絶対に書かれている通りにしたらダメです!!HUDの透明パーツが白化して曇ります。
 接着するなら白化しない万能接着剤を使用しましょう
 『「週刊 航空自衛隊 F-2戦闘機をつくる」《番外編4》接着剤』でご紹介したエポキシ接着剤か、ハイグレード模型用接着剤がオススメです。

 「2-1 コクピットパーツ1」に取り付ける5つの「2-4 機首アンテナ」も、創刊号の前部アンテナと同じく今後のビス止めなどの工程で力が加わる部分になると思われます。その時に取れて紛失し、悲しい思いをする未来が見えるので、先送りすることにします。

 今号はいくつか金属パーツ同士をビス止めする工程がありますが、1組の金属パーツを複数のビスで止める際に、1本ずつ根本まで締め切ってしまうのではなく、一度全てのビスを仮止めして、パーツ同士の隙間をなくすよう押さえながら本締めをすると見栄えが良くなるかと思います。

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ビス止めは一度全てのビスを仮止めしてから締めるようにしましょう。

 キャノピーの組み立てはここでは行いません。
 理由は今回組み立てるコクピット周辺のブロックは配線などで部品をひっくり返した時に、キャノピー部分に荷重が掛かって割れたり傷がついたりすることを防ぐためです。

完成!

 そうして出来上がった第2号の完成状態がこちらです。

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第2号完成!少しずつ大きくなって行くのは気持ちいいですね。

 先送りにしているアンテナ関係、HUD、キャノピーはそのままの状態です。コクピット周りのパーツが繋がって大きくなって行くのは気持ちがいいですね。

 保留パーツは紛失しないように、ダイソーで購入したパーツケースに保管します。

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このサイズのパーツケースは、何かと重宝しそうです。

 それから今回、「あまり効果はないだろうな」と思いつつ、コクピットシートにドライブラシを施してみました。

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コクピットシートにドライブラシを施しましたが…わかるでしょうか?

 フレームのエッジ周辺にうっすらとメタリックが乗っているのが辛うじてわかるかと思います。今号で取り付けたクッション(?)部分のパーツとの質感の違いがお分かり頂けると嬉しいです。
 (ただし、制作が進むと殆ど隠れちゃうんですけどね…)

使 用した塗料は、ガイアノーツさんの「VO-04 ガイアカラー バーチャロンカラーシリーズ フレームメタリック1」です。

 見えない部分のお洒落になりますが、(自己)満足度は結構高かったりします。

次回予告

 次回は第2号の冊子の内容をご紹介したいと思います。
 第3号も控えているので、どんどん進めて行きたいですね。