F-2戦闘機をつくる《創刊号》組立編
祝、創刊!
どうも、がっちです。
1週遅れの記事になりますが、とうとう「週刊 航空自衛隊 F-2戦闘機をつくる」(以後、「F-2戦闘機をつくる」)が創刊されましたね。
このシリーズは半年ほど前から広島・山口地域を対象に試験販売をしていたらしいですが、首都圏住まいの私は正式版の販売を報じる記事でその存在を知り、その日から創刊号発売まで1ヶ月あまりの日々を期待に旨を膨らませ、指折り数えて待っていたわけなのです。
そして1月16日、発売日より2日早く我が家に「F-2をつくる」の創刊号が無事に到着したのでした。
開封の儀
さて、早速創刊号の開封をして行きましょう。
記念すべき創刊号のパッケージです。
美しいF-2の機体の全容が分かりやすいアングルで撮影されていますね。
マガジンが閉じられていて、その表紙は落ち着いたデザインになっています。
ドライバーや接着剤が封入されているのが見えますね。
創刊号に収められたパーツの全容です。
今回驚いたのは、普通こういったブリスターパッケージの場合、透明の塩ビトレイ背面の台紙を剥がして開封するのですが、このシリーズでは同じ塩ビ製の蓋が外せるような画期的なパッケージングになっています。
ボックスから外した冊子と、パーツのブリスターパックに隠れるように封入されていた付録のDVDです。それぞれの内容は次回エントリーで触れようかと思います。
今回使用するツール
開封したら次はいよいよ組み立てでが、その前に一つやるべきことがあります。
それは…
そうです。付属ドライバーの処分ですね。
「折角貰ったものなのに勿体ない!」
そんな声が聞こえて来そうですが、デアゴスティーニさんのパートワークマガジンに付属するドライバーはネジを舐めたりドライバーの先端が割れたりと、あまり褒められた品質ではないのでオススメ出来ません。
本体だけで総額177,609円*1にもなる高額商品ですので、組み立ての工程で挫折したり、手が止まったりするような不安要素は最大限排除したいと考えるので、早々に破棄*2して別のドライバーをお使いになることをオススメします。
「では、どう言うドライバーを使ったらいいの?」と言う話になりますよね。
使う人の手の大きさによって使いやすいドライバーは変わって来ると思うので一概には言えないのですが、強いてオススメの1本を挙げさせて頂くのなら私も愛用しているこちらのドライバーをご紹介したいと思います。
先端の強度や精度も良く、握りやすくて回しやすい形のグリップだと思います。
ドライバーは「F-2戦闘機をつくる」では約2年お付き合いすることになる大切なツール*3ですし、この1本377円*4で購入出来てしまう安価なものですので、この機会にご用意頂ければきっとこの先の制作が楽になると思います!
写真の下側が「メガドラ 細軸ドライバー No.910」です。シンプルかつ堅実なデザインです。上段左側はABS用の接着剤です。創刊号ではパイロットシート3、4、5の接着に使用します。
上段右側はタミヤのピンセット「精密ピンセット (先丸/ツル首タイプ) 」です。本来、プラモデルのデカールを貼り付ける際などに使用するピンセットなのですが、創刊号で使うような両面テープの貼付にも使える便利なピンセットです。
組み立ての順序について
もう一つ、組み立てる前にお読みになる方にお伝えしておかなければならないことがあります。それは、「必ずしも冊子の説明書通りの順番で組み立てるとは限らない」と言うことです。
それにはいくつかの理由があるのですが、「デアゴスティーニさんの提示する組み立て順序が理に適っていないことが多い」のが最大の理由だったりします。
組み立て順序を変える箇所については逐一その理由(根拠)を含めてご説明させて頂きますので、どちらの順序で組み立てるかは皆さん自身がご判断頂ければと思います。
組み立て前のチェック
さて、いよいよ組み立て!…に入る前に、もう一つだけやるべきことがあります。
それは、パーツの確認です。
こういったパートワークマガジンの部品は、製造の締め切りがシビアで低コストで大量に生産しているものなので、市販されている完成品の商品に比べて検品が甘い傾向があるように感じます。
例えば…
- パーツの成型不良
- 塗装不良
- タンポ印刷不良
- ネジ穴の加工不良
などが挙げられます。
いざ組み立てを始めてから不良品を見つけて、その工程までの作業に費やした労力や時間を無駄しない為、また早めに正常なパーツへの交換手続きに移行する為に、パーツの確認を事前にやっておいた方がよいでしょう。
接着、ネジ締め前にはパーツ同士の合いや剥離紙を貼る位置、それらの向きを確認してから組み付けるようにすると組み立てミスが格段に減りますので、是非試してみて下さい。
いざ、組み立て!
さて、パーツに問題がなければ今度こそ組み立て開始です!
<公式組み立てガイド>
パイロットシートを組み立てる
工程①
「1-6 シート1」と「1-7 シート2」をAPネジで組み立てます。この工程は特に難しい箇所でもないので、問題なく組み立てられるかと思います。
ただし、プラパーツ同士をネジ締めする際は、締め過ぎには十分注意して下さいね。締めている時に「抵抗を感じた」くらいで止めるのが丁度よいかと思います。
(締めすぎると、受け側のネジ山を舐めてしまいます)
工程②
工程①のパイロットシートに「1-10 シート5」をはめ込みます。ここで「はめ込みが緩い場合はABS接着剤を少量塗布してからはめ込みましょう」との記載がありますが、ガンプラで慣れている人にとっては「緩い」としか言いようのない締め付けなので、必然的に接着剤を使うことになります。
「少量」とある通り、気持ち「少ないかな?」と感じる程度(刷毛先をチョンと付ける程度)に留めて、はめ込み時にはみ出ないように気をつけましょう。
工程③
工程①のパイロットシートに「1-8 シート3」、「1-9 シート4」をはめ込みます。工程②と同様にはめ込みが緩い場合(絶対的に緩いのですが)は、ABS用接着剤を塗布してはめ込みましょう。
機体を組み立てる
今回、創刊号において「機体を組み立てる」の工程①~③は行いません。この工程では金属パーツ「1-1 機体上部前」にプラパーツ「1-4 前部アンテナ(左)」と「1-5 前部アンテナ(右)」を瞬間接着剤を用いて接着するものですが、今後そのパーツを別の金属パーツにネジ締めで組み付ける際、プラパーツを接着した箇所を手で押さえた時に加わる力で接着したパーツが外れてしまうことが予想されるからです。
(要するに、時間と労力と接着剤を無駄にしない為ですね)
そういった外装への装飾パーツの接着は、ネジ締めなど力が加わる工程が済んだ後で行う方が理に適っていると考える為、このような順序変更を行いました。
工程④
「1-13 両面テープ1」を用いてプラパーツ「1-11 機体パーツ1」を金属パーツ「1-12 機体上部左」に貼り付けます。両面テープには向きがあるので気をつけて下さい。
※両面テープの粘着面は指で触れると粘着力が落ちますので、必ずピンセットで持つようにしましょう。
工程⑤
「1-15 両面テープ3」を用いてプラパーツ「1-3 左日の丸」をプラパーツ「1-12 機体パーツ2」に貼り付けます。
日の丸パーツには向きがあります。薄くモールド(スジ彫り)が彫られているので、機体パーツ2のモールドと合う(繋がる)向きで貼り付けて下さい。
工程⑥
「1-14 両面テープ2」を用いて工程④のパーツに工程⑤のパーツを貼り付けます。
ここが創刊号最大の難所です。組み立てガイドには「1-4 は長い直線の面が下にくるように置いたときに、右側に出っ張りがくる方の面の剥離紙を先に剥がして 1-2 に貼り付けましょう。」と、何かの筆記試験のような難解な日本語で解説されています。
要するに上記の説明図で言うと、「水色の丸で囲った箇所の剥離紙を剥がして同じく水色で示した貼付箇所に貼ってから、全ての剥離紙を剥がして張り付けましょう。」と言いたいのだろうと思われます。
それ自体は良いのですが、水色の丸で囲った箇所のような細い部分になると、表と裏どちらの剥離紙が粘着部分から剥がれるのかの制御がし難くなりますので、プラパーツ側の剥離紙が剥がれてしまうケースもありえます。(私がそうでした)
最初に剥がれたのがプラパーツ側の剥離紙だったとして、無理に金属パーツ側の面の剥離紙を剥がそうとすると粘着部分がシワになったりしてしまうので、そこは発想の転換で両面テープは金属パーツではなくプラパーツに貼ってしまう方がキレイに仕上がるかと思います。
その為にも、前述の「接着(貼り付け)前に試しに組み付けてみる」と言う動作で位置を確かめておくのが重要になったりするのです。
完成!
そんなわけで、紆余曲折を経て出来上がったのがこちら!
正味30分程度の作業量でしたが、多少の難所もあったのでそれなりの手応えはあったかも知れません。
プラパーツと金属パーツとで塗装の色合いや、洋上迷彩における濃淡の境目のボカシ具合に差があるのが気になりますが、そこは目を瞑るしかありませんね。
(全塗装して、注意書きをし直す…と言うのは現実的ではないですもんね)
次回予告
私はデアゴスティーニさんの直送定期購読を申し込んでおり、2号/3号の到着は2月8日(火)になるそうです。次号の組み立て記事まで少々時間が空いてしまいますので、次回は冊子の内容紹介などお伝え出来ることを記事にさせて頂く予定です。どうぞお楽しみに!