Gacchi’s WORKSHOP

Let's create some fun.

F-2戦闘機をつくる《第10号》組立編

光るぜ、翼端灯!

 皆さんこんにちは!がっちです。

 左主翼の組み立ても早くも2回目となりました。今回は前回組み立てた左主翼裏パーツにステーションレールと翼端灯(航法灯と編隊灯)を組み込んでいく工程となります。

 コクピットブロックでは光る箇所にダイレクトにLEDを設置する仕組みになっていましたが、今回は初めて光ファイバーで導光する仕組みに触れることになるようです。

 果たしてキレイに光ってくれるでしょうか?

開封の儀

 パッケージの薄型化は定番なので何度もいじるのはやめておきましょう(笑)

 デアゴスティーニさんの直送定期購読では、14号からはダンボールに冊子とパーツが入ったブリスターパックの4号分だけが突っ込まれた形で届くようになり、このパッケージともそれまでの短いお付き合いになるので、惜しみながら開封して行こうかと思います。

 (書店購読の方は、パッケージ状態が続くのでしょうかね…?)

パッチワークマガジンの購読を始めると、ダンボールゴミが…。

 コクピットブロックの組み立てが終わった段階で、「しばらくは細かいパーツは見なくて済むだろう」と高を括っていたのですが、その考えは甘かったようです。

 早速今号では細かいパーツの作業が復活しました。

パーツ紛失の恐怖の記憶が再び蘇ります。

 航法灯のパーツなんかは透明だし小さいしで老眼の始まった私には、なかなか手厳しい存在だったりします。

今回使用するツール

  • ニッパー
  • デザインナイフ
  • ヤスリ
  • 万能接着剤

 デザインナイフはなくても、ニッパーで代用が利くかと思うのですが、より精度を高めて作るなら…と言う意味で記載させて頂きました。

組み立て

<公式組み立てガイド>

事前準備

 今回は組み立てガイドにしっかり記載してくれていますが、言わずもがなLED関連は必ず事前に点灯テストをするようにしましょう。

 デアゴスティーニさん商品の樹脂パーツはお世辞にも精度が良いとは言えないので、ほぼ確実にバリ、ゲート後、パーティングラインが存在します。ヤスリで丁寧に処理しておきましょう。

2⃣左翼端ステーションレールを組み立てる

工程①

 初っ端からちょっとわかりにくいですね。「10-3 左翼端灯」には上下・前後の向きがあるので、組み立てガイドの解説をよく読んで組み立てましょう。

 ↓の写真の向きが正解です。

短い方が下になるようにして、軸と穴の形が合うように差し込めばOKです。
工程②~③

 「10-1 左翼端ステーションレール」と工程①で組み立てたパーツで、「10-2 左翼端編隊灯」を挟み込むように組み立てます。

 ここでも「はめ込みが緩い場合は…」の記述がありますが、これは「必ず接着しなさい」の意だと思って万能接着剤で接着してしまいましょう。

組み立てガイド通りに組み付けると、このような形になるかと思います。

 それにしても…全体を通して言えることですが、塗装精度が酷い(塗面が粗過ぎ)ですね。総額20万近い商品の塗装とは思えません。(塗膜も弱すぎてちょっと擦ると剥げますのでご注意を)

 塗装し直したいくらいですが、マーキングのことを考えると現実的ではないので目を瞑ることにします。

3⃣ステーションレールを組み立てる

工程①

 ステーションレールの穴に「10-7 マグネット」を仕込むのですが、第9号の時には磁石に丸いマークがある方が見えるように組み込んだのに対し、今回は丸いマークがある方が見えない(奥側になる)ように組み込む必要があります。

 …途中で組み込み方を変えるとか、「ミスってくれ」と言っているようなものですよね。なぜ、ユーザー目線で設計しないのか、全くもって謎です。

 その後、それぞれのマグネット穴に「10-8a マグネットカバー(四角)」と「10-8b マグネットカバー(丸)」で蓋をします。(ここで工程が変わるのに、何故「工程③」を振っていないのでしょうね…)

 その際、丸いカバーははめ込むと面一になるのに、四角い方は出っ張ってしまいますが、それが正しい状態なので心配しないで下さい。(もちろん、要接着です)

 

四角いカバーは出っ張ります。

4⃣光ファイバーを配線する

工程①

 初登場の部品「10-10 光ファイバー」ですが、まず最初にこの片端についている留め具から飛び出ている部分をカットしてやる必要があります。

 組み立てガイドでは「ニッパーでカットする」とありますが、ニッパーでカットするとこうなります。

断面が汚くなります。

 断面が白く曇ってしまっているのがわかるかと思います。ここから断面をヤスリで磨くと言うやり方もあるかと思いますが、あまり現実的ではないので最初から曇りにくいやり方を採る方が良いでしょう。(折角導光するための部材なのに、その断面を白く曇らせるやり方を指示するのはあまり賛成出来ませんね…)

 そこで登場するのが「今回使用するツール」で紹介させて頂いたデザインナイフです。

 光ファイバーをカッティングマットの上に乗せて、刃を変えたばかりのデザインナイフでカットする方が曇りを抑えられるかと思います。

工程②

 カットした光ファイバーの留め具がない方の端を「10-9 光ファイバー基部」の穴に通します。留め具が基部の穴にハマるように差し込み、「10-5 LEDライト(赤)」を基部に取り付けます。

工程③~④

 光ファイバーを左主翼裏パーツにセットしますが、工程①と同じように光ファイバーの反対端を適切な長さでカットする必要があります。左主翼裏パーツの光ファイバー端あたりの溝の下に段差があるので、そこに合わせる形でカットします。長さのアタリを付けたあと、デザインナイフでカットしてみて下さい。

溝の下に段差があるので、そこに合わせる形でカットします。
工程⑤

 左主翼裏パーツに「10-6 LEDライト(白)」をセットします。

 長いコードを這わせることになるので、邪魔にならないようマスキングデープなどで仮留めしておきましょう。

LEDを取り付けると、自然とこの位置になるかと思います。
工程⑥

 左主翼裏パーツにステーションレールを取り付けます。

 組み立てガイドでは「はめ込みが緩い場合は…」と接着の指示がありますが、構造的に後で光漏れの調整が必要になることは明らかなので、ここでは絶対に接着しないで下さい。

完成!

 第10号の工程が完了すると、このような形になります。

ただの翼でも中身は詰まっています。

 今回は配線がメインの工程でしたので外観的な変化は乏しいものの、細かい工程も多くて神経を使いましたね。

 コクピットブロックと違って主翼は一対(2枚)あり、同じ工程がもう一回待っているので面倒くさい楽しみですね!

次回予告

 次回は、第10号の冊子の内容をご紹介したいと思います。

 デアゴスティーニさん…もう少しパーツ&塗装の精度を上げてくれないと、次の商品に手を出しにくいですよー!