Gacchi’s WORKSHOP

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F-2戦闘機をつくる《第23号》組立編

これは酷い…

 皆さんこんにちは!がっちです。

 今年も早くも8月に突入し、コロナ禍がまたもや爆発的な猛威を振るっているところに酷暑が続いて気が滅入りそうですね。

 さて、機首の組み立て3回目になる今回の第23号ではレーダーの組み立て後半から、それを機首部分に取り付ける工程になります。

 第21号の組み立て工程ではレドームジョイントの強度不足を懸念して、一応の対策(と言っても瞬間接着剤で補強しただけですが)をした効果のほどが今回の組み立てでわかるわけですが、結果から言ってしまうと「これは酷い」としか言いようのない構造的欠陥でした。

 それでは何がどう酷かったのか、いつものように組み立ての工程をご紹介しながら解説させて頂きたいと思います。

開封の儀

第23号の冊子と付属パーツ

 ビスを覗くと10種類のパーツが付属されており、そのうち「23-6~8 機体パーツ1~3」の3つが取り置きパーツとなっております。この号に付属させる理由が全く解らない、お馴染みの戦術ですね。

今回使用するツール

  • ABS接着剤
  • ドライバー
  • ヤスリ

 樹脂パーツを接着するためのABS接着剤、バリ取り&ゲート跡処理用のヤスリ、ビス止め用のドライバーを用意します。

組み立て

<組み立てガイド>

 (組み立て動画にレドームを閉めるシーンを含めないことに作為を感じてしまうのは私だけでしょうか…)

事前準備

 樹脂パーツにはバリやゲート跡がありますので、まずは事前にヤスリで処理をしておきましょう。

1⃣機首レーダーを組み立てる

工程①

 第22号で組み立てたレーダー基部パーツの穴が空いた箇所へ「23-4 マグネット」を2つ接着します。力が加わる部分ですので、瞬間接着剤で接着することをお勧めします。

工程②

 第22号で取置したパーツ「22-6 レーダーパーツ6」*1に「23-1 レーダーパーツ1」をABS接着剤で接着します。

工程③

 工程②で組み立てたパーツの中央部の穴に「23-5 レーダーパーツ4」をそっかり奥まで差し込みます。

工程④

 工程③で組み立てたパーツに「23-2 レーダーパーツ2」をABS接着剤で接着します。組み立てガイドを参考に位置と向きに注意しながら接着しましょう。

工程⑤

 工程④で組み立てたパーツの残りの穴を塞ぐように「23-3 レーダーパーツ3」をABS接着剤で接着します。

工程⑥

 第22号で組み立てたレーダーパーツに工程⑤で組み立てたパーツをABS接着剤で接着します。

工程⑦

 第22号で組み立てたレーダー基部パーツの穴に、工程⑥で組み立てたパーツの軸棒を差し込みます。

組み立てガイドの軸方向が逆になっています。この写真のように組み立てましょう。

 この時、組み立てガイドで記載されている軸の向き(レーダーの向き)が逆になっていおり、そのままではレドームがハマらなくなるので、上の写真を参考に組み立ててみて下さい。

工程⑧~⑨

 工程⑦で組み立てたレーダーパーツを機首部品にビスで取り付けます。

工程⑩~⑪

 レドームにレーダーの針状バーツとピトー管を取り付ける工程ですが、今後の組み立て作業中に外れて紛失したり、破損させるおそれがありますので、こちらの工程は完成間際に行うこととします。

工程⑫

 機首部品のヒンジ先端にレドームを取り付けます…

 が、ここが今回の一番大きな問題点です。

💬 Column

 欠陥その①:

 まず、ヒンジを開けた状態でその先端にレドームを取り付けてから閉めようとすると、正面に向けたレーダー部がレドームの縁にあたって閉めることが出来ません。
 閉める為にはレーダーを左右どちらかに傾ける必要があります。

 欠陥その②:

 次に、ヒンジ先端を差し込むレドームジョイントが樹脂製であることから、自重に耐えられずポロリと抜けやすくなっています。

 欠陥その③:

 レドームを閉めた際は、レドームジョイント部の金属とレーダー基部のマグネットで閉まった状態を保持する仕組みなのですが、マグネットの磁力(大きさ)とレドームの重量が釣り合っておらず、まったく保持出来ません。

 

 率直に言って、まさに「これは酷い」と言わざるを得ない状態です。

 ちなみに、第21号を組み立てた時点で既にヒンジの保持力の欠陥は公式サイトの問い合わせフォームから問い合わせてましたが、「今後の商品の参考とさせていただきます。」と言うテンプレート回答が来ているのみです。

 つまり、個別対応する意思はないと言うことでしょうね。とても残念です。

 ただ、現状は機首部分の下側外装がない故にレドームを支えきれていない要素もあるので、その部分の組み立てが完了した時にレドームの締まり具合がどうなるかを見定めて対策を検討したいと思います。

完成!

 第23号の工程が完了すると、このような形になります。

釈然としない経過の為、完成してもテンションがあがりません。

 この先、どうなってしまうのか不安しかありません(と言う感触を消費者に与えちゃダメだと思うのです…)が、どこかで打開策が生まれると信じて進めて行きたいと思います。

次回予告

 次回は、第24号の組み立てをご紹介したいと思いますので、お楽しみに!

*1:組み立てガイドでは「22-8 レーダーパーツ6」と記載されていますが、誤りです。